homeHOME next不妊を取り巻く問題 next不妊治療を開始する時期

不妊治療を開始する時期は?

不妊治療は、いつ開始するかのタイミングを計るのが最も難しいといった声があるほど、入り口の敷居が高い治療というイメージがあるようです。

通常、健康に問題のない男女が避妊せず正常な性生活を営めば、1年以内にほとんどのカップルが妊娠すると考えられています。

しかし、1年を過ぎても妊娠の兆候がみられない場合は、何らかの問題があり妊娠しない可能性が高いものと考えられます。このことから、WHO(世界保健機構)では不妊の目安として1年という数値を上げています。

年齢とともにリスクは高まる

一般に、年齢が高くなれば精子や卵子も劣化するため、自然妊娠の可能性が若年者に比べて低くなります。特に女性は、40代以上で自然に妊娠する確率はゼロに近い値となります。 このため、特に女性が30代後半の場合は半年、場合によっては結婚当初から不妊検査を行う事を勧められます。

なお、結婚に当たってブライダルチェックを受ける女性も近年増加していますが、ブライダルチェックと不妊検査では、その目的が違い、検査内容も異なる部分が多くなっています。

ブライダルチェックとは、結婚生活を行う上で健康上の問題がないかどうかを検査する診断で、一般的な健康診断に加えて、子宮や卵巣について異常がないかどうか、性病に感染していないかどうか、ガンなどの心配がないかどうかといった検査が行われます。

ただし、これはあくまでも健康かどうかを見る検査となりますので、ブライダルチェックで問題がなかったからといって、不妊の原因がないというものではありません。

不妊の検査では、不妊の原因を解明するためにより詳しく調べることとなります。ブライダルチェックの検査項目に加えて、超音波検診やX線造影検査などが加わるため、時間もかかり、なかには痛みを伴うような検査もあります。

万が一異常が見つかれば、場合によっては異常部位の手術を行う場合もあるのです。

男性側の検査項目は

近年では、不妊の原因の半数は男性側の問題と分かってきています。

男性側は、はじめに精液検査が行われます。自宅か病院内で精子を摂取し、精液を分析し、精液量や精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などが徹底的に調べられます。 精液の質は、食事や日中の過ごし方などで日によって大きく変わる場合もありますので、通常は日を変えて何度か行われます。

この検査の結果、精子に何らかの異常があった場合、原因を特定するために泌尿器科的な検査が行われます。 血液中の男性ホルモン値の検査、生殖器の機能面の検査、染色体や遺伝子の検査など、より精密な検査を行い、対処法を考えていくこととなります。

なお、不妊検査は女性は婦人科や不妊治療専門のクリニック、男性は泌尿器科と別れる場合もあります。

不妊治療専門クリニックでも男性の精液検査は行いますが、より専門的な検査を視野に入れる場合は、泌尿器科を受診すると良いでしょう。男性も、女性が多いクリニックよりも、泌尿器科の方が行きやすいという場合が多く、検査項目によっては保険適用になる場合もあります。

検査の結果、何らかの問題が見つかり、不妊治療を本格的に開始することになった後は、できるだけ夫婦そろって病院を受診すると良いと言われています。 不妊治療では、ともすると男女の間に取り組みについての温度差が出る場合がありますが、夫婦で同じ説明を受けることで、二人の共同作業という意識も高まります。

PAGETOP