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深刻な不妊うつ、不妊ストレス

不妊治療をおこなう中では、なかなか妊娠が成立しないことで精神的に大きなストレスを感じることもあります。深刻化すると「不妊うつ」となり、何事にも前向きになれなくなって妊娠どころではなくなってしまう人もいるのです。

社会と切り離され、不妊治療に励む女性たちの孤独

子どもが授からないことの悲しさや焦燥感は、経験した人にしか分からないかもしれません。何度も検査を受けたり、治療するごとにその結果を期待しては失望したりするうち、精神的なダメージを受けてしまうのも仕方ないといえるでしょう。

特に女性には、子どもを持ちたいという強い本能があります。それができないということは、女性として、ひいては人間としての自分の価値を見いだせなくなることにもつながるのです。 そして道行く妊婦さんや子ども連れの家族を見るのもつらくなり、恨む気持ちさえ湧いてくることもあります。またそんな自分が嫌になって、ますます抑うつ感がひどくなってしまいます。結果的にうつ病になる人も少なくありません。

その上、夫との口論がさらにストレスに拍車をかける場合もあります。一般的に妊娠を強く望むのは女性のほうですので、「そこまでしなくてもいいじゃないか」と考える夫の間に大きな意見の相違が見られることもあります。

また女性は不妊治療のために仕事を休職、または退職することも多いものです。社会との接点がなくなり、ひたすら妊娠のことだけを考えて過ごすうちに深い孤独感と絶望を感じることも想像に難くありません。

男性側にも強いプレッシャーが

一方、男性側も不妊ストレスを抱える可能性が大いにあります。タイミング法などで自然妊娠を目指す場合、毎月の排卵日に性交を持つことは必須です。そのために女性は排卵検査薬や病院での検査などを受け、排卵日を予測します。

しかしそれに毎回合わせて性交し、しかも確実に射精をしなければいけない男性側のプレッシャーもまた大きいものです。中にはそれが大きなストレスとなってEDになってしまう男性もいるほどです。 また不妊治療では幾度となく精子を採取しなければいけないこともあります。

このように不妊は、夫婦両方のメンタルに大きな影響を与える可能性があります。しかし2人の子どもがほしくて頑張っているのに、それが原因でケンカをしたり離婚にまで至ったりするのは悲しいことです。お互いに思いやりを忘れず、冷静に話し合って今後の治療方針を決めることが大切でしょう。

またどうしても授からない場合は、養子をもらうという選択肢もあります。どんな形であれ、自分たちの元にやってきた子どもは縁がある存在といえるのではないでしょうか。

人によっても考え方はさまざまですが、実際にそうして夫婦で子育てを楽しんでいるカップルもいます。またどこかにそういう考えを持つ心のゆとりがあったほうが、不妊うつにもかかりにくいといえるかもしれません。

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