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女性の社会進出と晩婚化

不妊は、今や7組に1組の割合で見られるともいわれます。これだけ急増した背景には、女性の社会進出による晩婚化が大きく関わっていると考えられます。 仕事で足場を築くのに必死な20代の時期に、いかにして妊娠・出産のタイミングをつかめるかは社会全体の問題だといえるでしょう。

20代は妊娠しているヒマがない!?

男女共同参画が推し進められて久しい今日このごろ、多くの女性が男性と同じように大学を卒業し、厳しい就職戦線を勝ち抜いてキャリアの道へと進みます。もはやそれが当たり前であり、特に都市部では誰もが何の疑いも持っていません。

そして自分のポジションを確立するために忙しく働きまわる20代には、出産はおろか結婚すら考えられない女性たちも大勢います。周りの同い年の仲間もみんな独身ですし、今や「結婚しなさい」と説教するような人が激減しているのも一因でしょう。

特に出産となるとますます厳しいものがあります。いくら育児休暇の制度があるとはいえ、実際には出産のために1年間休職すれば、これまで築き上げてきたものを失うと思う女性が多いのです。

そして実際、生き馬の目を抜く現代社会では「代わりはいくらでもいる」とばかりに、大切な時期に出産で抜けた女性のポジションはすぐに他の人に取って代わられます。 誰もが唯一絶対の人材になれるとは限らないのです。

そうこうしているうちに妊娠適齢期は過ぎ、30代も半ばを過ぎてようやく子どもを持つことを考える女性が増えています。

人生設計はすべて自己責任の時代

しかしどんなに時代が変わろうとも、女性の妊娠適齢期は昔と変わっていません。月経があるうちはいつでも妊娠ができると信じ込んでいる女性が多いのですが、実際は35歳ごろを境に一気に妊娠率が下がります。 女性は最初から卵子のもとを持って生まれてくるため、自分と同じように卵子も歳をとっていくのです。

しかも今まで、誰もそのことを教えてくれる人がいませんでした。これだけ不妊治療が増えて、ようやく声高に叫ばれるようになってきましたが、既に遅し、という女性も多いでしょう。 特に男女雇用機会均等法が施行された80年代半ばに成人を迎えた世代、つまりいわゆるバブル世代の女性たちがもっともその被害をこうむったともいわれます。

しかし少しずつ卵子の老化について知れ渡ってきたことで、今後の若い世代は早めの出産を視野に入れた人生設計ができる可能性があります。どんな生き方を選ぶのも自由な現代だからこそ、みずからの人生を自己責任で選び取っていくしかないのです。

そして働く女性たちが安心して休暇をとれ、確実に復帰できるような社会的な整備も同時に進めていく必要があるでしょう。

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