homeHOME next不妊の原因いろいろ next男性側の不妊原因~精子因子

男性側の不妊原因~精子因子

赤ちゃんがほしい夫婦のための、「不妊」の基礎知識

男性不妊の原因としてもっとも代表的なのが、精子の数や運動率の問題です。精子の数が少ない、もしくは運動率が極端に低い場合はどんなに性行為のタイミングが良くても妊娠が成立しにくくなります。

男性不妊の主な原因

例えば精子の濃度が低い「乏精子症」。1ミリリットルの精液に対して精子が2000万匹以下を指すもので、「造精機能障害」に分類されます。ただしその時の体調などによっても左右されやすいため、 検査は複数回おこなうことが一般的です。

精子の数によって、人工授精や体外受精、もしくは顕微授精が検討されます。

また精液に精子がまったく含まれていない「無精子症」もあります。男性不妊の1~2割を占めており、そのうち1割近くは「クラインフェルター症候群」です。

これは男性の性染色体が通常は「XY」であるのに対し、X染色体が多く「XXY」となっている症候群で、一般的に性欲自体も低いといわれています。

性行為は問題なくできるものの、精液がほぼ透明で精子が含まれていない点が特徴です。ただし人工授精などによって子どもを授かれるケースも報告されています。

他にも精子が作られているにもかかわらず、何らかの原因によって尿道口から射精されない「閉塞性無精子症」もあります。この場合は手術によって改善できる場合もあります。

一方、精子の数自体は十分であっても運動率が低い場合、「精子無力症」と診断されます。運動率が50パーセント未満、もしくは高速で直進する精子の数が全体の25パーセント未満の場合です。

こちらも体調などによってばらつきがあるため何度か検査を受ける必要があり、また原因の特定がもっとも難しい症状とされています。

なるべく早期から男性も検査を

上記のほかにも、精子の奇形率が高い「奇形精子症」や、射精された精子が死んでいる「精子死滅症」などの症例もまれに見られます。

基本的に、精巣で問題なく精子が作られている場合は不妊を治療できる可能性が高く、そうでない場合は難易度が上がると考えていいでしょう。

このように男性不妊にもさまざまなタイプがあり、それぞれに応じた治療を受けることが重要になります。しかし多くの場合、女性側がまず色々な検査を受けた上で問題が見つからなかった時に、 初めて男性側が検査を受けるというパターンが見られがちです。

なるべく早く原因を特定して適切な治療を受けるためにも、できれば初期段階から男性にも検査に参加してもらうことが望ましいでしょう。たしかに精液を採取して調べる検査の中には 、男性側にとって抵抗感のあるものも多いのですが、そこは夫婦が互いに思いやり合いながら乗り越えてほしいと思います。

PAGETOP