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不妊治療をあきらめた女性へのメッセージ

長くつらい不妊治療を経て、ついには子どもを持つことをあきらめた女性もたくさんいます。

しかし不妊治療を経験したことも、子どもをあきらめるという選択をしたことも、すべてはムダになりません。それを乗り越えたからこそ身についた強さや優しさを、今後の人生に役立てることがきっとできるはずです。

「子どもがいない=不幸」ではない

子どもをあきらめるということは、特に女性にとっては身を引き裂かれるようにつらい選択です。母親になった女性が、わが子を失うのと同じくらいの悲しみかもしれません。

さらにその悲しみを知らない人から、「子どもは作らないの?」「あきらめちゃダメだよ!」などと無神経な言葉を浴びせられて、深く傷つくこともあるでしょう。しかし他人の事情を考慮できない、想像力のない人はどこにでもいるのですから、気にしてはいけません。

そういう人たちも、いずれ自分の身に何か起きた時に、気づきを得る可能性も十分にあります。ですから精神的に一段高いところに立ち、「いつか分かってね」という気持ちを送ってあげてください。

不妊に限らず、人生には自分ではどうしようもない出来事がいくらでも起こります。たとえば母親になった人の中にも、病気で命を落とし、わが子を置いて旅立たなくてはいけなかった人もたくさんいます。

治療をあきらめた直後には、すべての母親が自分より幸せそうに見えるかもしれませんが、誰もが他人からは見えない問題を抱えているものです。また子どもを持ったからこその悩みもたくさん発生します。 そういう意味ではすべての人は平等であり、「○○だから幸せ」とは一概にはいえないものなのです。

我が子を持たないからこそ、すべての子を平等に愛せる

不妊治療をあきらめた人に、ぜひもう1つ知っておいてほしいことがあります。それは「自分の子を持たない人は、すべての子の母親(父親)になれる可能性がある」ということです。

誰かの親になった時点で、その人は世界のすべての子を平等に愛することは難しくなってしまいます。どんなに子ども好きな人でも、我が子が一番かわいいと思うのが自然な心理だからです。

その点、自分の子を持たない人は精神的に自由です。より公平で広い愛情を、すべての子に注ぐことができます。たとえばカトリックの修道女が結婚や出産をしないのも、それがすべての人類を平等に愛するために必要なことだからです。

ですから不妊治療をあきらめても「子どもが好き」という気持ちがあるなら、その愛情をぜひ社会のために生かす道を見つけてほしいと思います。子どもたちが入院する病院でボランティアをしたり、キャンプの手伝いをしたりなど、探してみると子どもに携わる機会はいくらでもあるものです。 もちろん可能であれば資格をとって、保育士やベビーシッターとして活躍するのもいいでしょう。

誰のお母さんでもないから、誰のお母さんにもなれる-逆説的ですが、それが真理です。子どもが好きな女性は、ぜひその気持ちまで殺さずに、愛情を生かせる道を見つけてほしいと思います。

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