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不育症ってなに?

避妊をせずに性行為を行っているのにも関わらず、2年以上自然妊娠しない状態のことを不妊症と呼ぶ一方で、不育症というものも存在します。妊娠ができない、妊娠できても流産してしまうという違いはありますが、どちらも子供を望んでいるのに出産に至らないという意味では同じ。そして不妊症同様、多くの夫婦が不育症で悩んでいるのです。

◆不育症とは、どのような状態なの?

不育症とは一般的に自然妊娠はするものの、流産を繰り返し、出産に至らない状態のことをさします。同じような意味の言葉で「習慣流産」というものもあり、こちらは3回以上の自然流産を繰り返す状態のことをさすようです。

不育症と判断される要素としては、3回連続して流産やを繰り返すことがあげられます。一般的に通常の状態でも、全体の妊娠の15~20パーセントは流産する可能性があり、とくに初期の場合は3回に1回程度は流産するといわれるほど。初期の流産の多くは受精卵自体が弱かったり育ちにくいといった問題がある場合が多く、母体の影響が原因ということはまずないと考えられています。そのため、1度流産したからといって不育症と決めつけることは早計です。

ですが2回連続、3回連続と流産を繰り返す確率はグッと下がります。2回連続で流産する確率は2~4パーセント、3回連続の場合は0.3~0.8パーセントとかなり確率が下がりますので、3回連続して流産を繰り返しているようであれば、不育症を疑ったほうがいいでしょう。不育症も大まかにいえば不妊症のひとつですので、不妊治療を行っている医療機関であれば相談に乗ってくれます。流産したときに受診している医師に相談すれば、必要に応じて紹介状を出してくれますよ。

◆不育症の原因は?

不育症の原因、実は様々で母体側、胎児側とそれぞれに考えられます。

まず母体側の問題だと自己免疫性疾患や抗リン脂質抗体症候群などの免疫学的異常や糖尿病や甲状腺異常などの内分泌的異常。さらに子宮筋腫や中隔子宮といった子宮自体の異常があげられます。

そして胎児側が原因のケースとして染色体異常があげられ、父母のどちらかが染色体に異常があると引き起こされることがあります。染色体異常をもつ本人には病気などの異常がなかったとしても流産や先天性異常児を繰り返す、ということもあるのだそうです。さらに一部では父母の体質の組合せによって流産が起こりやすくなる、という説もあがっています。しかし実際のところ明確な根拠もなく、研究が進んだ昨今では否定されつつあるようです。

しかしこれらに当てはまらない場合でも、流産や死産を繰り返すケースもあり、不育症のメカニズムはまだまだ未解明な部分も多いのが実情です。その場合は医学的な治療はできませんので、食生活や生活習慣などを変えて体質改善を図るなど、民間療法に頼らなければならず、不妊症と同じく深く悩んでいる夫婦が少なくありません。

そして、不妊症のつらいところは妊娠したあともつねに不安が付きまとうということ。そして流産をするたびに赤ちゃんを殺してしまった、という自責の念に駆られてしまう母親が圧倒的に多く、精神的に疲弊しやすいことです。また流産の仕方によっては胎児が子宮内にとどまったまま亡くなってしまうことがあり、中絶と同じような手術を受けなければなりません。そのため肉体的な負担も大きく、女性にとってはとてもつらいものであることは間違いないでしょう。

不妊症や不妊治療についてはかなり認知されてきた一方で、不育症はまだまだ理解されにくいものです。ぜひ不妊症だけでなく不育症というものがあること、それに悩んでいる人がいることをこの機会に知ってください。そして誰しもが「妊娠できたなら出産できて当たり前」ではないということを、ぜひおぼえていただきたいです。

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