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不育症の治療にはどんなものがある?

まず不育症の治療を受けるには、流産を繰り返すというだけでなくしっかりとした検査をしなくてはいけません。その検査は数多くの項目と、長い期間が必要です。その検査を終え、やっと原因がわかるのです。

◆不育症の治療はどんなことをするの?

では、不育症の治療とはどんなものがあるのでしょうか。治療は原因によって投薬や外科的手術など、多岐にわたります。

まず子宮の形態異常が原因と考えられる場合ですが、治療法は外科的手術となります。しかし必ずしも手術を行わなければならない、ということではありません。事実厚生労働省が発表しているマニュアル内でも外科的手術は有効、という記述はなく今のところ有効性を証明する症例数もかなり少ないのが現状です。

さらに形態異常の種類によっては一般的な子宮を持つ人よりも胎児の染色体異常発生率が少ない、というデータも出ているため、積極的に手術をすすめるということはあまりありません。それよりも先に治療すべき項目がある場合はそちらを優先することが多く、形態異常が見つかったとしても医学的に見れば不育症に直結する重大な疾患、というわけではないようです。

もちろん形態異常の度合いや不育症の深刻度などによっては、手術によって治療も行います。その際はお腹をひらく開腹法か、お腹を切らずに行う子宮鏡下中隔切除術(しきゅうきょうちゅうかくせつじょほう)が用いられます。子宮鏡下中隔切除術は膣を通して行う方法で、腹腔鏡手術を子宮内で行うようなイメージの術式です。

そして抗リン脂質抗体異常が原因と考えられるのであれば不足している物質を注射などで投与し、治療を行います。また、染色体異常が考えられるとするのであれば着床前の受精卵の染色体を検査する着床前診断が主です。しかし染色体異常による不育症に関してはまだ研究段階のものが多く、必ずしも出産に至るかどうかは不透明な部分が多いのだとか。そのため、この治療を行うのであれば事前に医師としっかり相談をしたうえで受けることをおすすめします。

最後に内分泌異常の場合はその病気をまず治療し、完治が見込めないのであればできるだけ機能や数値を正常に戻す治療となります。糖尿病であればインスリン注射や食事療法によってまず血糖値を安定させれば、十分妊娠、出産は可能です。ただ健康な妊婦よりは様々なリスクが高くなりますので、妊娠中はもちろん産後も専門医のもと経過観察が必要となります。

◆治療の効果が出ない場合もあるの?

不育症は様々な要因が絡み合って引き起こされる場合や決定的な原因が見つからず流産を繰り返している、ということが非常に多いのだそうです。そのため、治療を行ったからといって確実に出産に至るかどうかは医師にもわかりません。神のみぞ知る、といってしまうと無責任に聞こえるかもしれませんがそれほど人知が及ばないなにかがあるのだとか。

しかし何の治療も受けずただ流産を繰り返し、次こそはと期待しているだけよりは確実に出産に至れる確率はあがるでしょう。それに初期の流産であっても何度も繰り返していればそれだけ子宮に負担がかかり、年齢も重ねていけば妊娠すらしにくくなることことがあります。いざ子供が望めるギリギリの年齢になってあのとき治療していれば、と後悔するよりは試してみる価値はある、といえるかもしれません。

ですがもちろん治療を行うには肉体的な負担はもちろん、お金もかかります。自費診療のものも多いですので、決して安くはないでしょう。その辺りやもし結果が出なかった場合など、治療に踏み切る前にしっかりと夫婦で話し合うことが大切です。夫婦どちらかが納得していない状態で踏み出してしまうと、後々どうしても足並みに乱れが出てきてしまいます。子供は夫婦2人で作るものですので、ぜひお互い腹を割って話し合ってみてくださいね。

■参考URL: 反復・習慣流産(いわゆる「不育症」)の相談対応マニュアル

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