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里親や特別養子縁組という選択

不妊治療を終える決断をしても、子どもを育てる方法はあります。それが里親や特別養子縁組などの制度です。
日本でも多くの夫婦が、事情あって施設などに引き取られた子どもと出会い、家族になっています。

里親制度の種類

里親制度とは、何らかの事情で実親と暮らせない子どもを預かり、養育するためのシステムです。種類は大きく分けて4つあります。

1つは戸籍上の親子関係を結ぶことを前提とした「養子縁組希望里親」です。血縁関係がなくても親子になれる養子縁組ですが、中でも「特別養子縁組」は子どもと産みの親との親子関係を完全に解消し、新たな親子関係を作るための制度になります。
ですから戸籍上も「養子」ではなく、「長男」や「長女」というふうに記載されます。

2つめが、子どもを一定期間預かる「養育里親」です。子どもが18歳になるまで(中学卒業と同時に働く場合は15歳まで)の間、公的な手当を受け取りながら子どもを養育します。

3つめが「専門里親」です。2002年に新設された新しい制度で、虐待や非行などの問題がある子どもを預かり、通常よりも専門的な養育をおこなう里親になります。そのため養育里親を3年以上経験している、児童福祉にたずさわったことがあるなど、より厳しい条件が必要となります。

4つめは「親族里親」です。3親等以内の親族が何らかの理由で子どもを育てられなくなった時、代わって養育するもので、昔からよくおこなわれていたことでもあります。

上記のほかにも、週末だけ、夏休みや冬休みだけ、などより短い期間だけ預かる「短期里親」もあります。

特別養子縁組には、厳しい条件と覚悟が必要

里親に登録するためには、もちろんいくつかの条件があります。特に実の親子関係を結ぶ「特別養子縁組」は、夫婦の健康状態や人間性はもちろんのこと、収入や家の間取りなど、複数の厳しい条件をクリアしなくてはいけません。

普通の里親は、子どもが高校を卒業するまでの間、親代わりに養育しますが、特別養子縁組では一生涯の親子関係を築きますので、親にも相当の覚悟が必要です。団体によっては、子どもの性別や年齢などに関する要望を一切受け付けないこともあります。それではショッピングのように、好みの子を「選別」することになってしまうからです。

しかし里子や養子ではなく、我が子として育てていきたいと願う夫婦にとっては、特別養子縁組は一番いい選択だといえます。また子どもにとっても、本当の家庭が与えられることは大きな喜びでしょう。

ただし特別養子縁組をおこなうためには、産みの親が親権を手放す必要がありますので、実際は希望してもすぐに実現するわけではありません。中には、施設に預けてはいるものの、親権を持っていたいという親も多いため、特別養子縁組ができる状態の子どもは意外に少ないのです。

それでも夫婦ともに強い希望と覚悟さえあるなら、我が子と出会えるチャンスはありますので、まずは自治体の児童相談所や、民間のあっせん団体などに相談することから始めましょう。 審査や手続きには長い期間がかかりますが、そのぶん待ち望んだ我が子に出会えた時の感動はひとしおのはずです。

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