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男性の体はこうなっている~造精や射精のしくみ

妊娠するためには、男性の精子が欠かせません。女性の卵子と違って、男性の精子は精巣で次々に作り出され、射精されなかった場合は自動的に尿などで排出されます。
また射精に不可欠な勃起が起こるためにも、意外にさまざまな条件が必要です。

男性の生殖年齢~思春期から老年まで!?

精子は、陰嚢の中に1対ある「精嚢」という場所で作られます。女性の卵子は生まれる前から卵巣に蓄えられていますが、精子はそうではなく、生殖器が成熟するにしたがって作られるようになるものです。

思春期になってどんどん精子が作られるようになると、自分でマスターベーションをして射精したり、もしくは就寝中に夢精という形で放出されたりします。初めての射精を「精通」といい、女性の初潮と同義です。

女性と違って男性には閉経のようなイベントがないため、基本的に「体力が続く限りは生殖が可能」というイメージがあります。しかし実際は年齢とともに精巣は小さくなり、造精機能は低下していくことが一般的です。
ただし女性のように厳然たるリミットがないことから、妊娠の可能性が0パーセントになることは少ないといえます。

それでも最近の研究では、女性と同じく、男性も35歳を越えたあたりから不妊治療の成績が低下するというデータが出ているようです。

射精、そして卵子にたどり着くまでの道のり

精巣で1日に作られる精子は、およそ5,000万~1億匹です。作られた精子は、精巣上体というところへ送られ、ここで成熟して射精の瞬間を待ちます。
何度も射精するなどして一時的に精巣上体が空っぽになっても、約3日で満タンになります。

射精の際は、精巣上体で待機していた精子が精管や前立腺などを通って分泌液と混ざり合い、精液となって尿道に入り、尿道口から放出されます。ちなみに尿も同じく尿道を通りますが、中に弁があり、両者が混ざらないようにうまくできています。

女性の体内に入った精子は、受精の場である「卵管」へと進み、そこに卵子がいれば「エッグゲッター」という精子が一直線に向かっていきます。また排卵日前でも、精子は射精後約3日~長くて1週間も生き延びるため、卵管内で卵子の到着を待つのです。

勃起が起こるメカニズム

射精には勃起が不可欠ですが、勃起が起こるためには神経と血管が正常に働く必要があります。

まず性的刺激を受けると、それが神経を通して陰茎に伝わり、すぐに勃起の準備が開始されます。普段、陰茎海綿体につながる動脈は閉じられているのですが、性的刺激が伝わった場合はオープンになり、血液が流れ込めるようになります。
こうして陰茎海綿体に血液が充満した状態が、勃起です。その後は静脈が閉じ、入った血液が流れ出ないようにします。

ちなみに普段は閉じている動脈を広げるためには、専門的な話になりますが「サイクリックGMP」という物質が増える必要があります。しかし陰茎にはこれを分解してしまう酵素(PDE5)があるため、両者のせめぎ合いが起こります。
PDE5が勝ってしまうと、動脈が十分に広がらず、EDにつながるのです。

バイアグラをはじめとするEDの治療薬は、このPDE5をブロックする働きを持つため、正式には「PDE5阻害薬」と呼ばれています。

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