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引き際を心得よう

不妊治療は、出口の見えないトンネルと例えられることがあります。
なかなか妊娠せず、もう無理かもしれないと思うタイミングは何度もあるのですが、あと一回試せば妊娠するかもしれないという可能性も諦めきれず、無理を重ねている人も多いようです。

特に体外受精は高額な治療のため、「あれだけの金額が無駄になってしまうのか」と思うと、止めるに止められないという心理が働きやすいようです。

不妊治療の止めどきは、どのあたりなのでしょうか。

あらかじめゴールを設定しておく

不妊治療を開始後、3年以内に妊娠しない場合、その後の治療を続けるかどうかを慎重に検討した方が良いとされます。
治療の効果で妊娠する人は、そのほとんどが2年以内に集中しています。

このため、3年を超えて不妊治療を行った場合、その成功率は極端に低いと予想され、お金の無駄遣いとなる可能性が高くなります。
また、年齢が上がればそれだけ妊娠の可能性は低くなりますので、ほとんどの場合、治療開始時期よりも条件が悪いなかでの不妊治療となります。
ここから先の治療を続けるかどうかは、場合によっては「奇跡を信じるかどうか」といった話になる可能性もあるのです。
一つの目安として、「3年間だけ治療をする」というゴール設定をあらかじめ決めておくと良いでしょう。
また、体外受精の金額はかなり高額ですが、最初のトライで妊娠できる確率は20%と低く、何度か繰り返すうちに妊娠の可能性が高まる治療とされています。
最低でも3回は試すことを勧められますが、逆に6回を超えても妊娠しない場合は、諦めることを勧められます。
体外受精の費用は1回25万円〜50万円程度ですので、これを目安に金額の上限を決め、あらかじめゴール設定をしておくと良いでしょう。

また、女性の年齢が上がれば、妊娠の確率はどんどん下がります。
20代後半〜30代で体外受精を行った場合の成功率は40%程度となりますが、40歳では20%を切ります。40歳以降では確率は1年単位で悪化し、43歳で10%、45歳では5%を切る所まで落ち込むのです。

実際に治療がはじまってしまうと、ずるずると諦めきれず続けてしまいがちですので、治療開始前に上限年齢をきちんと決めることが大切です。

子供がいなくても有意義な人生を

インターネットを検索すると、多くの妊活成功体験が出てきますが、その影には努力が実らず諦めた人も大勢いることを忘れてはなりません。
不妊治療を諦めることで、自分らしい有意義な人生も見えてくることとなります。
つらい不妊治療をともに乗り越えることで、多くの夫婦は強い絆で結ばれるようです。このため、子供がいなくても幸せな家庭となる場合も多いようです。
また、「自分の子でなければ」というこだわりを捨てて、里親として子供を迎えるという選択をする人も少なくないようです。
ほかにも、自分の経験を活かして「不妊カウンセラー」として仕事を始める人や、保育士の資格を取って他人の子のお世話をする仕事を始める人など、新たな仕事をはじめる人もいます。
幸せの形は一つではなく、子供を持つというのも、多くの幸せのうちの一つに過ぎません。勇気を持って諦めることで、新たな幸せが得られることもあるのではないでしょうか。

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